いよいよ最後の和牛、一番新しい和牛、日本短角種にたどりつきました。それでは、日本短角種の歴史の扉を開いて見ましょう。
日本短角種は旧南部藩(現・岩手県)で飼われていた南部牛に由来する牛で、赤ベコの愛称で呼ばれています。 皆さんは「赤ベコ」をご存知でしょうか??岩手県で育った私だからなのか、赤ベコと聞くとすぐに真っ赤な牛の首振り人形が思い浮かびます。ベコ=牛です。岩手県のお土産物屋さんでも目にする赤ベコは、バネ仕掛けとも違ったなんとも言えないゆる〜い首振りをし、癒されます。小さい頃にはほとんど気にしたこともありませんでしたが、なんといっても一番の特徴はその赤さ!!赤ベコは南部牛の赤い体毛を表していたんですね。な〜るほど〜、とこの年になって納得しました。・・・あっ、でも、赤ベコの本場は福島県会津地方みたいです。それにしても人形はあまりにも赤々しい・・・。 赤色はおめでたいお人形、縁起物としての意味も込められていたのかもしれません。南部牛がいかに大切にされ、地域の生活に密着してきたシンボリックな牛だったのかが伺えます。 |