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伏見康生のコラム
「記念すべきNO.100!: 割り込みコラム 〜農場でフェルト作り〜」

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2010年7月28日

 ある日の昼下がり、午後の診療は昼食後の満腹感に春の陽気も手伝ってちょっぴり眠たい、いい気分・・・
 午後イチの診療は、とある企業畜産。従業員さんもみんな忙しく働いているため、基本自分一人で治療することが多い農場。いつものように飼槽につけてあるチョークの目印を探して治療牛の元へ・・・

 む・・・(——;)?なんですかこれは(汗)・・・?

 目標の牛へたどり着く前に足が止まってしまいました。視界に飛び込んできたのはロープに巻きついた灰色のウール?フェルト?(写真)
どうやらそのフェルトは、ウシが背中をカイカイとこすり付ける反復作業を日々繰り返し続けた結果作られたもののようです。間近で観察するとすぐに理解はできましたが、ちょっと衝撃は大きく、しばらく観察タイムに。

 なんか・・・売れそうだな・・・圧縮ウールのコート
 みたいにして・・・
 不潔か!?硬いのか!?

 いや!!羊の毛刈りを見たことがある人ならだれしも、じょきじょきばりばり「・・・ん、んん〜汗・・・これちょっと・・・」と思わせる不潔感と「・・・あまり気持ちよくなさそうだな〜」という粗剛感を、感じずにはいられなかったはずです。しかしどうでしょう!?世の紳士淑女の皆さんはウール製品を実際に身につけその快適な肌触りと保温性を楽しんでらっしゃる!!
 いまはまだ時代が追いついていませんが、やがて女の子はウール、カシミヤ・・・など柔らかい肌触りのよい素材を、男はウシ、シシ、クマ、ヤマアラシ、モグラ・・・といった少しワイルドな素材を求めだすかもしれません。・・・あっ、かつては身に着けていましたね!

 装着してみようかなぁ・・・ま、またこんどにしよっ・・・(汗)

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