昭和に入ってから、昭和5年に高知県役肉用牛体型草案を内規的に制定し、これを目標として改良を続けました。その後昭和13年には標準体型及び審査標準をつくり、翌14年には登録規定を公布しました。
そして昭和15年には熊本県の牛と併せて共通の褐毛和種審査標準が作られ、昭和19年8月に両者が褐毛和種となりました。
現在(平成19年)、高知県で飼養されている褐毛和種肥育牛はおよそ2850頭(全国第二位)、黒毛和種肥育牛は1560頭(全国第四十五位、東京、大阪に次ぐ)です。褐毛和種は全国の9%を占めています。黒毛和種の飼育頭数の少なさから考えると、いかに多くのあか牛を飼育しているかが分かると思います。一部の情報によると、今では年間600頭ぐらいしか出荷されておらずお肉は高知県内でも非常に不足しており、とても希少性の高いものになっているようです。