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伏見康生のコラム
「NO.97: 「褐毛和種のお話(6)〜高知系その1〜」」

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2010年7月7日

 高知県では、北部山間部において黒毛和種を、南部平坦地では主に褐毛和種を飼育していたようです。現在は・・・ちょっとよくわからなかったです・・・。

 南部の平坦地には耕地が多いことから、古くより在来の和牛を多く飼養し、農耕に使役していました。明治25、6年頃から朝鮮牛を移入したところ好評を博したので年々移入を行い、一方、朝鮮牛の種雄牛をも繋養して純粋繁殖をさせ、ますます朝鮮牛が増えていきました。
 その後明治39年から大正元年までシンメンタール種及び同雑種種雄牛を購入し、これを朝鮮牛に交雑してその改良に努めました。熊本県がシンメンタール種を改良に用い始めたのが明治40年からですので、高知県が一歩早かったんですね。

 ・・・ところで、何で両県共にシンメンタールを改良に用いたんでしょうね??もちろん国が改良のためにシンメンタールを奨励していたからというのはあると思いますが、それなら他にもブラウンスイスもエアシャーもいましたし・・・。朝鮮牛と色のなじみがよかったのかな?

写真は(社)全国肉用牛振興基金協会様サイトよりお借りしました。

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