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伏見康生のコラム
「NO.90: 割り込みコラム 〜続・糞石の謎〜」

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2010年5月19日

 あの糞石を除去してから早ヶ月・・・S畜産の同じ部屋の付近を通りかかった。
 あの子の尻尾どうなったかな〜・・・あんだけキュっと絞まって壊死も始まっていたからな〜・・・イソジンで消毒はしてもらっていたから化膿は心配ないだろうけど、尻尾は短くなってるだろうな・・・
 てなことを考えていたので、尻尾のおかしな牛を探して辺りをうろちょろ。・・・?うろちょろ・・・?いない?
 出荷したのかな?さすがに大きい牛だったし、部屋移動もあんまりする農家さんじゃないし。
 「あ、伏見先生。どうしたんですか?」
 「ねえ、あの尻尾の牛って出荷したの?」
 「いえ、まだそこにいますよ。」
 え?・・・すっげーきれいにもどってる(驚)!!ほとんどわからないほどに・・・

 牛の欠損部の再生能力と上皮形成能力は極めて強い・・・肉がえぐれ、骨が見えててもちょちょっと手助けしてあげれば、ぐんぐん再生しちゃう。ピッコロみたい。
 でも肺は弱いんだよね〜(悲)

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