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笹崎直哉のコラム
割り込みコラム~誤嚥性肺炎でお困りな方へ~後編

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2018年10月30日

 子牛の母乳の吸引方法について考えてみましょう。

 まず自然哺乳です。これは子牛がお母さん牛の乳首を折り曲げて、口と舌の先端部で母乳を飲んでいます(舌を巻きこみ吸い付いて飲んでいます)。よって「嚥下反射」がしっかりと働いて誤飲しないように喉頭蓋が気管に蓋をするので母乳は食道を通っていきます。

 では人口哺乳はどうでしょうか。勢いよく吸い付き、乳首の根元までくわえてしまうので、どうしても舌の奥で飲んでしまいます。本来であれば舌の手前で飲むことで喉への流入を調節しているため、これだと「嚥下反射」がうまくいかないケースがあり誤飲につながってしまうのです。

 ここでマミーズ・マンマプラス(誤嚥防止補助資材 製造元:日本IMI研究所)の登場です。

 人工哺育専用の乳首のサイズに適合するように作られていますし、シリコン製なのでお母さんの乳房の感触を子牛に与えることができます。哺乳時に嚥下と呼吸のリズムが乱さず、呼吸器病(肺炎、気管支炎、鼻炎、中耳炎etc)を減らし、発育の良い子牛を育てていきたいとお考えの方、ぜひともマミーズ・マンマプラスを試してみてはいかがでしょうか?

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