2018年10月23日 皆様お疲れ様です。ルーメンのお話しを少しお休みして、割り込みコラムを2話続けて掲載します。 子牛の哺乳期のお話です。哺乳形態は主に人口哺育、自然哺育の2つに分けられますが、前者の方が呼吸器病の発生が上昇しています。 では、人口哺育の農家さんにお聞きしますが、こんなお悩みお持ちではないでしょうか。 このような場合、ミルクを本来ならば食道なのに気管内へと誤飲してしまう、いわゆる「誤嚥性肺炎」の発生につながってしまいます。人口哺育での呼吸器病の発生はミルクの誤嚥、誤飲が原因になるケースは意外にも多いです。これによる肺炎は熱発が続き、なかなか治りが悪いです。厄介な病気です。 当院でも診療先の農場でミルクの誤嚥でお悩みの農家さんは少なくありません。しかし、今回紹介するマミーズ・マンマプラス(誤飲防止補助資材 製造元:日本IMI研究所)によって子牛の誤嚥を防ぐことができ、呼吸器病が減った!!という農家さんの喜びの声をたくさんもらうようになりました。このマミーズ・マンマプラスは乳首のサイズを短くすることで誤嚥を防ぐことができるのがポイントです(なおメカニズム等詳しくは次回紹介します)。 また、この商品は既存の乳首に装着するだけなので手間がいりません。以下の写真をご覧ください。 装着する際も含め、普段から乳首の衛生状態と乳首の口(穴)が劣化して拡大していないかどうか気を付けてくださいね。ここを見落とすと思わぬところで下痢or呼吸器病が発生してしまいますよ~。 つづく 前の記事 ルーメンについて考える その3 | 次の記事 割り込みコラム~誤嚥性肺炎でお困りな方へ~後編 |