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現場で獣医師をやっていると、様々な事故現場に立ち会います。そのときに、よく思うのが「なぜこんなところで事故を起こしたの?」ということです。 上の写真は、別に死んだわけではないのですが、鼻環を補強材のほんのわずかな出っ張りに引っかけて困っている牛さんです。放っておくと鼻(鼻鏡)を切ってしまうところだったと思います。 下の写真は、枠を吊っている鉄線と枠の間の三角形の隙間に首をつっこんで死んでいた牛さんです。ちょっと横に動けばはずれるのに、と思ってよく見ると、除角後の後ろに伸びた短い角が鉄線に引っかかって動けなくなっているんですね。 このほかにも、枠の一番下の隙間でクビを挟んで死んでいたり、枠の一番上に乗り上げて死んでいたり、と様々なことをやらかしてくれます。牛舎を建てるときには、このような可能性を十分考えてたてなければなりませんし、今ある牛舎でも、そのような事故が起こる可能性はないか、たえずよく考えておくことが大切です。 |