(5)飼槽
d)高さ 今回は飼槽の高さの設定についてです。沖縄県畜産試験場がおこなった「飼槽の高さ調整による黒毛和種子牛の濃厚飼料摂取量の向上」という試験によると、「生後31日から70日齢の黒毛和種子牛の濃厚飼料摂取は、床面から飼槽の底の高さが45cmおよび35cmが25cmより7.9%から5.0%多く摂取する。」と報告されています。もちろん25cmではなくもっと食べにくい高さでは摂取量の開きはさらに大きくなることが予想されます。元来牛は地面に生えている草を食べて生活する生き物ですから、「地面と同じ高さが食べやすく、摂取量も高い」でもよさそうなものですけど(笑)。 この試験報告は飼槽の高さという一面について調査したものですが、その行間から「食べやすさが摂取量の向上につながる」という真理を読み取ることができます。スターターの食べ方を覚え始めたばかりの子牛=赤ちゃんですから、だだをこねられぬように手厚いケアが必要ということですね(笑)!! |