(4)敷料と床材その8
敷料総括 敷料は、まず床材ありきで各床材の欠点(排水性、保温性)を補うことを一番に考え、それから各敷料の特徴や入手の難易をもとに選択していきます。 高床型は保温性改善の目的で敷料を入れるべきです。床は隙間が多いため使用できる敷料はイナワラなどのストロー系に限られてしまいますが、このイナワラやムギワラは第十三回でも述べたように吸水率は高くとも吸水速度はさほどでもないため、高床型のもつ排水性を邪魔することがなく、最適な敷料といえます。保温性ともちを考えるとワラは10センチ以上入れてあげたいところです。 地面型は排水性のために敷料を入れます。高床型と異なり使用できる敷料に制限はなく、こつこつ追加型(ノコクズ)とどっさり型(モミガラ、ワラ、シラス)の2種類の管理の違いを間違えなければ良好な排水・吸水効果を保つことができます。後は手に入りやすさと価格、管理の手間を考慮して選択します。地域にもよりますが、離乳までのコストは安い順から、モミガラ、ワラ、シラス、ノコクズになりそうです。 以上で敷料と床材は終わりとなりますが、子牛にとってどれが最適なのでしょう?排水性、保温性をしっかりと考慮した管理が行き届けば、どれも甲乙つけがたいです。鹿児島ですし、個人的にはシラスがかなりアツいんですが、手間のかからないモミガラハッチも非常に魅力的です。 |