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肥育牛で19ヶ月齢に入ってからは、これまでのデータから、ビタミンA150万単位とビタミンD3 300〜1,000万単位の投与で脂肪交雑への影響がないと考えていますので、導入牛の時と同じようにビタミンD3 3ml+フォルテ2mlの筋肉注射1回とドン八ヶ岳D3 50g×10日間の飼料添加を基本としています。 もちろん重傷の骨軟症には、強力OSM100ml静脈注射3〜7日間やカルシトニン製剤(僕のところではオステトニン(フジ製薬)も併用します。 かなり変形の進んだように見える骨軟症でも回復することが多いのであきらめないで治療してみてください。足の変形は残っても、少なくとも増体は回復します。 なぜビタミンD3とカルシウム剤ではなくて亜鉛製剤なのか?と思う方もいらっしゃると思います。はっきり言うと僕の経験則から亜鉛製剤併用の方が治療効果が高いからなのですが、これは馬の「骨軟骨症」という病気の原因の1つが亜鉛と銅の摂取量のアンバランスであることが解っています。もしかしたら、僕が骨軟症と呼んでいる牛さんの病気も「馬の骨軟骨症」に近いものなのかも知れません。ちなみにドン八ヶ岳の基材(いろんな薬を混ぜるための粉末)は炭酸カルシウムですから、別途カルシウム剤を飼料添加する必要はありませんよ。 |