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松本大策のコラム
「骨軟症のお話 その3」

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2006年10月6日


 肥育牛の骨軟症治療のお話の続きです。
14ヶ月齢に入った牛さんにはビタミンD3 3mlとフォルテを1ml筋肉注射して同じくドン八ヶ岳D3 50gを10日間飼料添加します。16〜18ヶ月齢の間は、サシへの影響が解らないのでドン八ヶ岳(ビタミンDなし)を50g×10日間の飼料添加で様子を見ます。この時期は農場の考え方、その牛さんの系統、導入価格、などを考えながら治療方針を決めることが多いです
 肥育素牛は、肉質が期待できる系統とそうでもない系統があります。またその価格も、枝重さえ取れたら元が取れるものから、ある程度よい肉質でないと赤字になるものまで様々です。また、農場の考え方というか経営方針も、多少の事故には目をつぶってもよい肉質でないといけない、という農場から、とにかくトータルの儲けが大事、という農場まで様々です。ですから、肉質にこだわりが少ない農場の場合は、あまり月齢にこだわらずビタミンD3とフォルテを使用します。(またまたつづく)
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