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症状各論2 発熱 発熱というと、特に中耳炎だけに特異的な症状ではありませんので比較的地味な気がしますが、一番実害が大きいのはこの発熱という症状かもしれません。耳が垂れ始めるのと同じころに、中耳炎子牛はかっっっっっっなりしぶとい発熱を起こします。40度台の発熱を繰り返すことも多く、抗生物質や下熱剤への反応はあまりよくありません。一旦熱を下げることができても、また翌日には上がるというような状況です。もちろん体力は消耗し、エサ食いは落ち、徐々に衰弱していきます。実はこのしぶとい発熱には中耳にたまった膿が大きく関わっています。たまっている膿の正体は中耳の表面から分泌された脂肪やはがれた角質、そこに感染した細菌(マイコプラズマを含む)、そしてそれを退治すべくやってきた白血球(免疫を担当している細胞)などです。細菌と白血球が激しく戦い、その両者の死骸(?)は膿となって残ります。厄介なことにこの死骸はそれ自身が炎症を起こす物質をまだ含んでいるため、炎症が続く⇒更なる白血球を呼んで炎症を起こす⇒膿となる、という炎症の連鎖(しぶとい発熱)が続くのです。
ところで最近、「コラム見てるけども、中耳炎は結局どうしたらいいんじゃ!!」というようなお話をよく聞きます。前置きが長く、キモの話がなかなか出てこなくてすみませんm(__)m もう少し症状の話が続きます。待ちきれない方、治療に関しては以前掲示板にて簡単に説明させてもらったことがありますので、「中耳炎」で検索して是非見てください!! |