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伏見康生のコラム
「NO.16: 「中耳炎とその治療(3)」」

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2008年11月22日

 中耳炎は前回示したようにマイコプラズマなどが原因となって中耳腔に炎症を起こして膿がたまるため、いつまでも発熱が持続し牛は健康状態を悪化させていきます。牛からの中耳炎を示すサインに気がつかなければいつまでも体調は優れず、原因不明のまま気がつくと発育不良になってしまったということになりかねません。
 牛が示してくれるサイン(症状)には「え!?中耳炎なのに??耳と関係ないじゃん!!」と思うような、意外なものもあります。知らなければ予想もつきませんが、どの症状もインパクト大なので一度知ってしまえば簡単に発見できるようになります。大きく分けて症状は以下の5つに分類できます。(ここにあげた症状がすべてというわけではありません)
(1) 耳介下垂
(2)持続発熱(40℃台も)
(3) 耳道からの膿(汚い液)の排出
(4) 顔面神経麻痺
(5) 斜頸

 次回はそれぞれの症状について詳しく説明していこうと思います。

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