(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
伏見康生のコラム
「NO.5: 「注射をしよう!!!1−1」」

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2008年9月6日

 私たちが行う治療にはさまざま薬剤を用いる場合が多く、その投与方法も経口投与、経鼻投与、経皮投与、静脈内注射、筋肉内注射、皮下注射などさまざまです。以前、蓮沼先生のコラムで経口投与について紹介していたことがありましたが、今回から数回注射の仕方について紹介させていただきたいと思います。
 筋肉内注射(以下筋注)は日常の診療でも頻繁に行われ、その方法もさまざまです。筋肉内に薬剤を注入するだけの筋注。静脈内注射などと比べれば注射可能な部位も広く簡単と思われがちですが、牛が動いて狙った部位にうまく刺せなかったり、一度刺した針が抜けてしまったり、ポンプと針が外れて注射液を噴射させてしまったり、なかなか難しいものです。また、ビタミン剤のようにかた〜い薬剤を打つときや、注射する量が多いときなどは難易度はさらに高まります。
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