ブブブーン・・・バタンっ!!さあっ、農家さんに着きました。
じょぼじょぼぼぼ・・・
・・・さて私たちシェパードのスタッフは農場に着き一番最初に何をしたでしょうか? そうです!!皆さんの思ったとおり!!立ち・・・消毒液をつくり、長靴の洗浄と消毒です!!シェパードでは農場に着くとまず長靴の洗浄と消毒を行うことをルーチンにしています。 「へ〜、でも、よく水洗いしてるから私は大丈夫」「うちには踏み込み消毒槽があるから大丈夫」と思いがちですが、これらの洗浄・消毒には意外な落とし穴があるのです。 家畜の糞や敷料を踏みしめよごれた長靴が大量の病原体を持っているのは当たり前です。まず、何よりも大事なのはブラシや水流で有機物(うんち)の汚れを物理的に徹底的に落とすことです。というのも一般的に使用される消毒剤の多くが有機物の存在下ではその効力が激減してしまうためです(クレゾールなどのフェノール系消毒剤は有機物存在下でも比較的効力が強いとされます)。逆に言うと有機物をきれいに落とした後の長靴こそ消毒薬のパワーを一番発揮できる消毒チャンスということです。踏み込み消毒槽も汚れだらけの長靴で入っては本来の力は発揮できていません。それどころか消毒層の薬液が一度で効力を失ってしまう可能性もあります。さらに農場では日なたにおいてある消毒槽をたまに見かけます。あまり認識されていないことですが直射日光や温度の上昇で効力を著しく減じてしまう消毒薬もあるのです(塩素剤、ヨード剤などのハロゲン系の消毒剤など)。 子牛や栄養状態のよくない牛など抵抗力が弱い動物は、病原体に感染し発病しやすい状態にあります。牛を守る私たちが病気を伝播させてしまうことがないよう、今日も清潔な長靴で診療です!! |