2018年2月26日 とても寒かった今年の冬も、ようやく終わろうとしていますね。 みなさんのところでは、この冬繁殖牛で発情が弱かったとか、受胎率が悪かった、なんてことはありませんか?僕のコンサル先でも、移殖成績が悪かったという相談がありました。 移植時の黄体はいかがでしたか?と伺うと、やはりあまりいい黄体ではなかったとのこと。発情粘液は出ていたけど、子宮収縮とか確認していないというお話しでした。 直接見ているわけではないので、経験と推測からの診断なのですが、今年の冬は例年にも増して気温が低い日が多く、そのために体温維持にたくさんのカロリーを必要としたのだと思います。結果として、通常ならば繁殖に回すべきカロリーが不足して卵巣活性が低下し、卵胞の発達が悪く、ひいては卵胞が変身して出来る黄体のできが悪かったのではないかと思うのです。 みなさんもご存じの通り、黄体は妊娠維持に必要なプロゲステロンというホルモンを出してくれます。ですから黄体のできが悪いと妊娠しないのです。(つづく) 前の記事 鼻血のお話し | 次の記事 蹄葉炎の処置(デキサメサゾン減量法) |