3)エサって何でしょう? その2
次にエサ=粗飼料と思われた方の場合を考えてみます。こちらは比較的安全ですが、牛さんの枝肉重量を制限してしまったり、肥育期間が長くなってしまったりしてしまう、もったいないケースが多いように思います。もちろん牧場の方針や、ブランド牛の条件などでそれぞれに理由はあるとは思いますが、枝肉重量をある程度大きくすることは、農場経営に大きく影響すると思います。あくまでも牧場の目的は利益であって、いくら上物率が高くても、そこに利益がなければ次の牛を買うことが出来ませんよね。その牛にあった枝肉重量を目指してあげるには、やはり粗飼料を多く与えるだけでは足りません。こちらのパターンの場合は、粗飼料も含めたトータルでの増給パターンや、濃厚飼料の濃度を見直すことが多いと思います。『えっ、この月齢でその量ですか?』そんなことも度々ありますが、配合勝ちのパターンよりはこのケースは少ないです。給与パターンを適正にすることにより、出荷月齢も早くなりますね。
みなさんも一度飼料の給与量を見直してみることは良いことだと思います。結構予想外(最近の流行で言う想定外)が見つかるかもしれません。
さすらいのポルコロッソ