2)エサって何でしょう? その1
エサと聞いて、配合及び濃厚飼料と思われた方…要注意です。
エサと聞いて、粗飼料と思われた方…これもある意味注意が必要です。
エサと聞いて、反射的に拒絶された方…最近何かありましたか?
重ね重ね言いますが、あくまでも私なりの解釈ですが、配合及び濃厚飼料も粗飼料もどちらもエサです。ここで私もよく落とし穴に嵌りますが、ひとえにエサという漠然としたものでも、解釈が多々あります。その中でその畜産農家さんにとって、エサが配合及び濃厚飼料なのか、粗飼料なのかは、必ず押さえておかなくてはならない重要なこととなります。この意識というのは、多分それぞれのやり方で染みついたもので、一朝一夕では治らず、また治す必要もないと思います(あまりにも極端な場合は、頑張って意識付けはしてもらいますが…)。その方に合わせてやりやすい方法を探します。
エサと聞いて、配合及び濃厚飼料と思われた方は、粗飼料の量及び、やり方に注意が必要な場合が多いように思います。配合及び濃厚飼料の量に意識が集中してしまうと、粗飼料の量が不足したり、一度にやり過ぎたりして、人為的に粗飼料の食い込みを制限してしまう可能性があります。つまり、粗飼料の量を与えたつもりになってしまっていることや粗飼料を与えていても食べられていない場合が多いので要注意です。ここがかなり落とし穴となっている場合があります。粗飼料ってカサのわりには意外と軽いんですよね。2㎏のワラというと、どんな量になるでしょうか?量ってみると、粗飼料を多く食い込ませることの難しさがよくわかります。数字では簡単にチモシーを4㎏とかワラを2㎏とか書いていますけどね。実際量ってみると…ビックリもしますし、ガッカリもします(汗)
さて、粗飼料が不足するとアシドーシスや尿石等の様々な病気のリスクが高くなり、結果として牛さんのパフォーマンスを最大限に発揮できなくしてしまうことになります。
私なりの結論として、配合及び濃厚飼料の量に気を取られ過ぎることは、上記のようなリスクが増えるので要注意です。
さすらいのポルコロッソ