〜 我儘な消費者 〜
「1円でも安く買うのがいいことだ、、」そう考えていた当時の私たち夫婦。でも今思えば、安いのには訳(理由)があるのです。最近では食に関わる多くの(暴露)本が出版され、また食のトラブルが内外で続いたことにより、このコラムをお読みの読者の中にも、そうした「なぜ安いのか!?」等について事情をよくご存知の方々も多く居られると思います。(もしご興味のある方は本屋さんに行ってみて下さい。産地偽装、食品添加物、遺伝子組み換え、医農薬、安全性基準や添加物表示ルールの恣意的な取り決め等々)なぜ安いのかについては様々なケースと仕組みがあるので一概に言えません。ただ、野菜で言えば、虫もついてなくて、傷もなく見た目と形が綺麗で、新鮮で、安全安心で、無農薬で、栄養価も高く、価格が安い、、、我儘な消費者の要望を全て満たす、そんな野菜の生産・供給は不可能です。そうした野菜を望む消費者は試しに自分で野菜を作ってみたらいいと思います。良くも悪くも多くを学べることでしょう。
● 自分勝手でご都合主義の「我儘な消費者」、
● 生産者と消費者との信頼の輪を繋げられない「無責任な加工流通」、
● 流通用なんて食べる訳ないべ、自分が食べる分は別に作る、
「不道徳な生産者」
生産者が身の危険を冒して農薬(毒劇物)を散布している現実を知っているでしょうか。農薬散布に伴う事故も依然として多く発生しています。生産者は決して農薬を撒きたくて撒いている訳ではないのです。高く買ってくれ、収入が得られると思っているから撒いているのです。給料を減らされ?、せっせと食費を抑え、
生活を切り詰めて生活している消費者の現実を知っているでしょうか??
私がこれから読者の皆さんに問いかけたいことは、私たち(消費者、加工流通
、生産者)が良かれと思ってやり続けてきたことが、巡り巡って結果としてマイナスの方向に働いた可能性があるということ。この点については次回お話させて頂くことにします。
(つづく)
木原 茂明