2017年11月8日 さて、デキサを使うと元気になるけど注射をやめるとまたぐったり。だからまたデキサを打とう そんなケースがなぜ危険なのでしょうか。 炎症を火災に、デキサを消防士に、病原体を放火犯にたとえてみましょう。 火をつける(=炎症を起こす)原因である放火犯(=病原体)がいた場合、それを自由にさせているうちは一時的に体調がよくなっても、またすぐに症状は悪化します。しかも時間がたっていくので病原体は増殖し、体のいたるところに広がって、しまいには手がつけられない状態になってしまう可能性もあるのです。どんな病気でも、一時的に治癒したように見えてしまうというのが強力な消炎作用をもつがゆえのデキサの欠点なのです。 前の記事 第159話「身近な解熱鎮痛剤⑤」 | 次の記事 第161話「身近な解熱鎮痛剤⑦」 |