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戸田克樹のコラム
第156話「身近な解熱鎮痛剤②」

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2017年10月11日

なんでですのん?また暑い毎日が戻ってきました。夏は嫌いです。ようやく彼と別れられたと思ったのですが、汗びっしょりの毎日に逆戻り…。牛さんも体調を崩してますよー(泣)。
 
 
熱や痛みを感じるとき、体のどこかでは「炎症」が起きています。よく耳にする単語ですが、炎症とは何なのでしょうか。

教科書的には

①発赤:組織障害などを受けた部分で血管が拡張して血流量が増えるために赤くなります 免疫細胞や組織修復細胞をより多く運び込む効果があるようです。

②発熱:脳内の体温調節中枢から「体温をあげろ~!」という指示が出るから熱くなってきます。免疫細胞の活動性を向上させるためと考えられています。

③腫脹:炎症部に体液などが流れ込んでしまうために腫れます。発赤で示したように血流量が増えてしまうからですね。

④疼痛:炎症部位で発痛物質が産生され、痛みを感じやすくなります。「痛いやろ!?触ったり動かしたりしたら痛いやろ!!??せやったらじっとして休んどき。はよ治るさかい!」というように、炎症部や体を休ませるために体が強硬手段をとってくるからです。

というような4つの状態を炎症と定義しています。

では、何が牛さんや私たちの体の中でこのような炎症をもたらしてしまうのでしょうか。
痛いとき、熱がでるとき、体の中で何が起こっているというのでしょうか。

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