〜 授精をお願いしま〜す(^▽^)/ 〜
朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたねぇ。
もう霜もおりてるみたいです。
という訳で(?)、今回は発情〜授精のお話をしたいと思います。色んな持論もあるとは思いますが、和牛でも搾乳牛でも、なるべくなら1年1産を目指したいですよね。搾乳牛では、腔胎日数(妊娠してない期間)が長くなれば長くなるほど泌乳曲線が下降していきます。つまり、普段通りエサを食べているけど乳量は下がる一方。タダ働きみたいなもんです。繁殖和牛では、子牛の生産(素牛で出荷)=収益として大きく関わってきます。この流れで繁殖牛の為にはエサのエネルギーがどーの、いやいやビタミンがこーのという話に持って行ければ素敵な授精師なのですが、曖昧な部分もあったりして、残念ながらコラムに載せるまでの知識がございません(>_<)その辺は他の方に任せて、授精依頼をされた時に思うことを書きたいと思います。授精時に私が農家さんから欲しい情報は、分娩月日・最終授精日・ホルモン剤使用有無・外部徴候・発情開始時刻・・・この位ですかね?最初の3つは繁殖台帳をめくればすぐ分かります。ですが、外部徴候や発情開始時刻はあやふやな農家さんもあります。あと、前回発情日(未授精の)をさらっと言える農家さんて結構少なかったりするんです。時間がたつ程に記憶が不確かになるのは仕方がありませんので、「『記憶』よりも『記録』を残す」事をおススメします(この名言は先輩からの受売りです^^;)。分娩後や育成でまだ授精に至らない時でも、台帳等に発情日を記録しておけば、いざ授精するぞ〜という時にも授精師側も安心して授精ができます。
あと、牧場の繁殖状況が一目で分かるようにしてみるのはどうでしょう。写真は繁殖ボードというもので、様々な種類があり市販もされていますが、こちらは7割が本人の手作りだそうです!!w(゜O゜)w一番外枠に日付が書かれており、真ん中の赤い線が「今日=授精日」を示し、一日ずつ右へ回します。授精したら番号が書いてあるピンを今日のところにさし、発情が来なければそのまま進み、乾乳〜分娩を経てスタート位置に戻ります。21日目にも印があるので、発情も気にかけ易く、妊娠したらピンの色も変えれるので見やすいです。残念ながら2回目発情が来てしまったら、再度赤い線のところにピンを戻して・・・を繰り返して使用します。こちらのは酪農家さん用ですが、乾乳ではなく増飼開始時期の枠を色づけしたり、作りを少し変えれば和牛繁殖にも応用できそうですね。そして、意外と使用率が少ない繁殖カレンダーですが、発情周期や分娩日なんかも書き込まれていて便利です。例えば、発情日には黒文字で名号や番号を記入し、妊娠したら赤丸で囲む。PGを注射したら青文字もいいかも。そうすることにより、赤丸の散らばり具合で分娩の偏りもすぐに把握できますよね(^^)「今年は夏分娩が多かった(>_<;)」よりも「来年は夏分娩が多いから気をつけよう!」に変わるだけで「あ、自分ってすごい!?」と思いません?少なくとも私はそう思ってしまいます(^^)「それが普通でしょ」と思えるのが一番かもしれませんけどね。書き進めていくうちに題名と内容がずれちゃいましたが、あまり気になさらないように(_ _)
・・・目指せ!未来を見据えれる自分o(`へ´)o
ぴよこ@北国