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ゲストのコラム
「宮崎口蹄疫の防疫対策を検証し、新しい防疫体制の構築を提案する 〜その3〜」

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2010年10月25日

畜産システム研究所長・広島大学名誉教授 三谷克之輔

 口蹄疫対策民間ネットで意見交換したお陰で、宮崎口蹄疫の惨事の真相が見えてきました。

 宮崎口蹄疫の初発とされた水牛農場のHPには、以前から真実が解明されない悔しさがにじみ出ていましたが、素人の県の第三者検証委員会では、7例目の大規模農場の初発の可能性を示唆したようです。
http://www.caseificio.jp/cgi-bin/webpat/document/ciro/2010/
102001/index.html

 また、ワクチン接種して殺処分したことに、「無茶苦茶だ!」と素人の私は思いました。しかし、それを要求したのは養豚業界であり、
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-cc4f.html

 それを理論的に支えたのは口蹄疫の専門家達でした。
その一例を「20世紀型全殺処分のドグマからの脱却を」に紹介しておきました。
http://sato-usi.blog.ocn.ne.jp/blog/2010/10/20_bcd9.html

 専門家がワクチン接種に理解を持ち、その準備をし、早期にワクチン接種をしていたら、これほどまでの惨事にはならなかったのではないでしょうか。
このような惨事を2度と繰り返さないためには、私たち現場に関係する素人が参加した情報ネットが必要だと痛感します。
私たちの知らない見えないものを、専門家は鬼に描いてしまいます。

口蹄疫対策民間ネット
宮崎口蹄疫の防疫対策を検証し、新しい防疫体制の構築に参加するための民間ネット
連絡先 畜産システム研究所 E_mail:
satousi1@yahoo.co.jp
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