2017年7月13日 鹿児島はかなり暑くなってきました。体調管理にはしっかりと気をつけていこうと思っています。汗っかきには大変な季節です。 前回までは牛さんの状態、管理状況などに注目するというお話をしました。今回はちょっと視点を変えて注目するところを紹介いたします。実はこのポイントに注目することは牛さんの病気の状態に注目することに匹敵するぐらい重要なことかもしれません。では、それは何処か? ズバリそれは「 心 」です。 え??という感じですが、非常に重要なポイントだと小生は思っています。自分の「心」の状態を冷静に見つめます。どんな気持ちで診察しているのかが重要です。イライラしていないか?焦っていないか?冷静になっているか?調子にのっていないか?上の空ではないか?面倒くさがっていないか?など客観的に自分の「心」に注目することはものすごく重要なポイントになります。往診を回っている獣医さんの「心」は絶えず激しく動いています。「マジかよ!!」「や、やべえ!!」「間に合わね~~~!!」「何で今なの!!」「やった~~~!!」「え~~~~~!!」「おい!!!!」「か、勘弁してくれ~~~!!」「疲れて死にそうじゃ~!!」などなど本当に「心」がいつも揺れ動いています。油断すると「心」の状態がドンドン悪化していきます。 しかしどんな状況でも、この自分の「心」の状態を一呼吸おいて客観的に眺めてみることは物凄く、物凄く大事なことです。そして、その「心」の状態を確認したら、すぐさま気持ちを切り替える。小生はまだまだ未熟者なのでいつも何かあると、とにかくすぐに自分の「心」を意識しながらやるようにしています。 この「心」の問題を上手にコントロールすることは変な話、診療技術と同じくらい大事な技術だと思います。では、どうすればこの「心」の問題を解決できるのか。こればかりは本当に難しいですね。先ほども述べたように病気の牛さんを観察するように、まずは客観的に自分の「心」を観察することがスタートラインかもしれませんね。ちなみに小生は座禅と居合と読書で何とかこの問題を突破できるようにもがいています。ただ、未だ道半ばなり。いつになったら悟りを開けるのやら。 前の記事 第476話:何処に注目? その3 | 次の記事 第478話:何処に注目? その5 |