天外伺朗という人がいます。畜産関係でこの名前を知っている人は、かなりマニアックな方だと思います。その著書には、「運命の法則」「宇宙の根っこにつながる瞑想法」「般若心経の科学」などスピリチュアルなことに関することが多い人ですが、最近は「人間性経営学」を提唱し塾を開いて、新しい企業経営を説いていいます。元々は、ソニーの上席常務でCDや犬ロボットのAIBOなどの開発した人です。
今回紹介することは、この天外伺朗が教育問題について書かれています。題名は、「教育の完全自由化宣言! −子供たちを救う7つの提言」という本です。こんな内容がどうしてエサの話と関係があるのかといえば、この本の中には、深層心理学からの子供へのアプローチがされているのですが、その中に、「すべての牧場、すべての自然農場は、寄宿舎つきのフリースクールを併設しよう!」と言っています。
フリースクールについて簡単に説明すると、子供自主性に合わせていくということですが、日本で有名なのは、和歌山県にある「きのくに子どもの村学園」というところがあります。
ここの特徴は、
(1)学年がない。クラスが完全な縦割り編成になっている。
(2)時間割に普通の教科の名前がない。「プロジェクト」という名の体験学習が大半を占めている。
(3)宿題がない。チャイムがない。試験がない。普通の通知簿もない。
(4)「先生」と呼ばれる大人がいない。大人は、「さん付け」やニックネームで呼ばれている。
(5)大人の給料に差がない。年齢や職種を問わず常勤職員の基本給は同じである。
(6)廊下がない。オープンプラン方式を取り入れた校舎。
(7)学校と地域社会の壁がない。地域社会は格好の学習の場であり、地域の人々は有能な教師である。
(8)堅苦しい儀式がない。入学式や卒業式がなくて、「入学を祝う会」や「もうサヨナラをいわなくてはいけないの会」がある。
(9)校長室がない。校長は職員室の片隅に他の教師と机を並べている。
(10)最後にお金もない
これでは、今までの常識に照らし合わせると、「いったい何があるのか?」になりますが、その答えは、「楽しいことがいっぱいあります」(素晴らしい答えでしょう!)楽しい牧場をしているところは、素晴らしい学校になるのです。興味のある方は、本を読むことも必要ですが、一度見に行きませんか?おっさん1人で行くには、似合わないから誰かお願いします!
(著:東京都 村田六蔵)