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笹崎直哉のコラム
Strategy(2)~貧血~

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2017年5月9日

 皆様こんにちは。最近は体全体の筋肉痛に悩まされたり、体脂肪がドンドン減少したりと身体の変化の時期を迎えている笹崎です(ちなみに成長期はとっくの昔に終わっていますよ)。なぜこんな状態を招いているのか、いよいよ不思議になり、日誌を読み返していると原因が発覚しました、、、「ダンス」です。今年の夏はイベントに出演したいがために暇さえあればダンスの講演を見に行って勉強したり、車の移動で1時間以上掛かるのに平気で練習会に参加したり何なりで、練習と勉強が習慣化され無意識のうちに体を動かしていることが多くなり、非常に危ない状態に陥っています(笑)。

習慣というのは恐ろしいものですね(泣)。これから雨の時期に突入するので体調管理には気をつけて頑張っていきます!(^^)!
 
 
 それではコラムに入ります。前回は貧血の分類を大きく分けて3つに分類しましたが分かり難かったかもしれないので、簡単に図で表しました。

 赤血球の喪失というのは、外傷などによる出血をイメージしてもらえれば幸いです。
次に赤血球の産生低下とは骨髄、腎臓が働くなってしまったとき、その他赤血球の産生に必須なビタミンB9、ビタミンB12(シアノコバラミン)が不足しているときを考えてもらえれば大丈夫です。つまり赤血球の産生する工場が動かなくなっている状態ですね。
最後に血液中の赤血球が何らかの要因で変形したり、破れてしまったりした場合、これを溶血といって赤血球が崩壊していることを意味します。

 一つずつ、分類したものを症例の紹介を加えながら詳しく説明に入っていく前に、いったん立ち止まって考えてみましょう。「貧血になるとなぜいけないのか?」ということです。その理由として、第一に考えられるのは、体内の酸素がドンドン減っていき酸素欠乏になってしまうことで細胞の活動どころか、生まれ変わりがスムーズに行われなくなってしまい、免疫力の低下を招いてしまうことです。もちろん酸素を補おうと呼吸が速くなったり、筋肉疲労が顕著になったり、なんかボーっとしてしまったりなども起こりますよね。となると子牛の時期なんかは特に注意していかなければならないのが貧血となっていくわけです。

つづく

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