[夢は静かに、仲間と共に]
最・終・回!!Σ(゜ロ゜;) 世の中には、色々な集まりがあります。青年部やボランティア団体、職業や趣味のサークルetc …。人々はグループを作ることを基本的に好むように思います。とても有意義なことだとは思いますが、中にはグループであることの弊害のほうが大きい集まりもあるように見えます。立場の攻防や妬み、噂と愚痴となれあい、派閥競争などに精力を傾けているのを見ると「解散したほうが、よっぽど仕事(趣味)がうまくいくんじゃない?」と思わず言いたくなるような。実際、様々な性格の人が集まる以上、事の多少はあれども、こういったストレスが皆無のグループはないのだと思います。 多分皆それは分かっているのに、それでも人は、私たちは、飽くことなく、夢や目標を語って励ましあい、知識を交換できる仲間を求めます。それは、牛飼い・牧場の仕事は、物理的にはひとりでもできたとしても、夢をひとりで温め続けるのは大変だからかもしれません。真剣な大望は毎日一緒の家族には気恥ずかしくて話せないかもしれないし、目新しい取り組みは地域の人の反感を買ってしまうことも…、心に抱く大切な夢・計画は、大切だからこそ日々のしがらみの中では話しにくいもの。本当に叶えたい夢は静かにみるもので、わざわざ利害のある人々の面前に晒し、批判される必要はないと思います。夢と向上心をもつ同業仲間と素直に熱く語り合い、アドバイスを得たり実情を勉強して計画をより現実的に補強し、揺るぎない信念と現実的な土台の見込みが出来てから、大きく発表すればいいのです。そうやって一緒に夢のタマゴを温めてくれる仲間がいれば、叶う日はぐっと近くなる。連絡しなくてもその存在を心に思うだけで頑張れるのは、そんな本当の意味での仲間だけです。ともすると人づきあいの摩擦が出やすいなか、強い情熱と技術をもった求心力のあるリーダーがいて、時にはゆるく、時には緊密に繋がっている、良い関係の同業のグループというのは、いくらお金を積んでも買えない「向上心」をもたらしてくれる正味の資産です。仲間やら向上心やら夢やらは、いくら増えても税金はかからないし(*^_^*)。 最良の仲間が集うこの場所、嫁舞子に非常に目立つ1席を与えていただき、光栄です。あちこちに話題が飛びまくって一貫性がないうえ、牛と牧場に関しては素人同然の拙文に10回もおつきあいいただき、ありがとうございました。アイスクリーム作りでも、牧場の嫁業でも、ライター業でも、目標に向かって自分の納得できる仕事を地道に積み重ねていれば、道々でいい仲間と縁ができ、そしていつか私も誰かの力になれるかもしれません。これからもよろしくお願いします。
終わり 著:黒沢牧場 上芝舞子 |