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ゲストのコラム
秘境の郷の牛飼いだより ~第18回~

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2017年3月6日

⑱ 村の子牛品評会

 ミツバチは今回お休みです。もうすぐミツバチの繁殖シーズンが来ますので、その準備中です。

今回は品評会の様子を届けます。
 先日、3月市に出荷される子牛の村の品評会が開催されました。遠いところは村の会場に1時間かけて参加します。2年前までは去勢、雌両方とも出品されていましたが、今は雌だけとなっています。近隣市町村では去勢牛についても、まだ実施しているところもありますが、去勢牛については
・手間暇かけても、価格に直接反映されない
・移動等のストレスで増体量が落ちる
等の理由から実施されていません。


開会式の様子、畜連、JA、村の畜産技術員が審査します。


結構いい牛が揃っていました。

 今回は26頭が出品されました。私の家も2頭出しましたが残念ながら、優等賞にはなれませんでした。結構期待していたんですが、栄養度で落とされました。(T_T)
 前にもお伝えしたように、村品評会に出品すれば村内の人が購入した場合と自家保留した場合は助成金が出るのでいい牛はほとんど出てきます。優等賞になれば郡の共進会に椎葉村代表で参加します。今回は5頭が選ばれました。
 県外の種雄牛は郡の共進会には出品できません(県が認めていない)のでどんなに良い牛でも村の品評会までです。

 品評会は牛仲間と牛談義ができ、他の良い牛を見て自分のモチベーションを上げる効果があると思います。特に山間部の条件の悪い場所での牛飼いは、常に気持ちを強く持っていないと止めていってしまいます。
 女性や子供が牛に関わっているのを見ると、嬉しく思うのは私だけでしょうか・・・


審査風景:家の牛舎で見ると優等賞なんですが比べてみると・・・


未来の牛飼いも参加です。いつも手伝っているみたいで頼もしい存在です。

つづく

宮崎県椎葉村 椎葉 勇

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