2017年1月6日 2017年が明けました。 さて、1/4夕方に「産道が狭い」との稟告で往診です。 まずは「子牛を押し込んで捻転を取ろう」作戦にトライです。子牛を奥に押し込んで、その重みで子宮の捻じれを解除しようというものです。しかし!!相当な激痛が走っているのか押し込むたびに母牛は座り込んでしまいました。それでも数回試しましたが改善なし。この方法ではNGです。 次に「ローリング法」にトライです。四肢をしばり、母牛を右に左にと転がして子宮の捻じれをとる方法です。しかし!部屋が狭く、母牛を転がすことができませんでした。これはトライする前に気が付くべきでした。失敗です! さらに、母牛の後肢吊上げ法にトライです。後ろ足をしばり、農機を使って高くつりあげて、子宮を母体ごと浮かし、胎仔の重みで捻転を解除しようというものです。農機でじわーっと上げていくと「ガタン!!!」屋根にあたってしまいました。天井が低かったのです。ぎりぎりまで上げて、子牛をゆっくり押し込んで捻じれがとれないかトライしましたが、うまくはいきませんでした。 つづく 前の記事 第117話「すぐやることの大切さ」 | 次の記事 第119話「年始の難産②」 |