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笹崎直哉のコラム
子牛の哺乳時で何に気をつけていますか?その2

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2016年12月19日

 皆様お疲れ様です。先日お休みを頂き、人生初の霧島神宮参拝をしてきました!(^^)!。「あ、、、もう年末だ!!国家試験を控えた大学の後輩に御守り送らなきゃ!!」というのが参拝の理由であり、車で走ること2時間。いや~さすが霧島神宮でございますね、大勢の参拝客で賑わっていました。そして、綺麗で風情のある景観に思わずうっとりしてしまい「、、、おや?何のためにここにきたんだっけ?」としばらく参拝の目的を忘れてしまうくらいでした。その日は別の用事もありましたので、あまり長居出来なかったので年末年始の時間がある日にもう一度じっくり参拝してみたいものです。
 
 
 農家さんの立場になって考えたとき、自然哺育(親付け)で子牛を育てている農家さんは、今回紹介した5つのポイント(①乳質②乳の温度③飲乳量④飲乳時の姿勢⑤飲乳時の流入速度)の中で、どのポイントにしても明確な確認が難しいと思われますし、確認しようとしても手間がかかってしまいます。

 いつもお母さん牛は十分量のおっぱいが出せてるかな?毎日安定した乳質のおっぱいがでるかな?子牛は上手におっぱい飲めているかな、、、まさか飲めていないなんてことはetc…。

 毎日の仕事の中でこういった項目をチェックするのは大変だと思います。
 実際親付けの子牛が下痢をしたり、咳をしたり、毛ツヤが悪かったり等、発育が悪化しているときに「結局何が原因はなんだ!?」と考えたとき、その要因のとして「お母さんの乳問題」が挙がるのですが、こればっかりは具体的な原因追及が難しく、考えれば考えるほど、気が滅入ってしまいますよね(汗)。
 そんなときは、お母さん牛の健康状態に気を使ってみてください。つまり自然哺育で経営されている農家さんは、哺乳期の子牛の状態について考える前にお母さん牛の状態を考えてみるのはどうでしょう。お母さんが良く食べ、病気もなく、元気に生活できれば乳質や産乳量は改善していくことは間違いないと思いますし、これが改善していくことでチェックポイントの①乳質③飲乳量の改善に確実に繋がるわけですから、結局前回紹介した「子牛体内の乳の消化、吸収力と栄養」の改善つながるのです。

つづく

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