飼料作物の中で比較的作りやすい作物がとうもろこしです。いわゆるデントコーンと呼ばれるものですが、サイレージに作りやすくカロリーが高いので牛への給与もやりやすいものです。
最近のように穀類が、エタノール原料になったり、オーストラリアの小麦が2年続けて不作になると穀類価格が高騰して、非常にコスト高になってきています。
そこで、とうもろこしが再度注目されていますが、実際にはサイレージにすることが必要ですので、収穫する機械設備とサイレージの貯蔵施設が必要になります。そこで、最近ではロールパックで調整できる機械も開発されて今までのようにサイロがなくても作れるようになりました。そこで、とうもろこしについて考えてみたいと思います。
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とうもろこしは、比較的水分が多い畑(田んぼの転作など)では作れないので、畑地化したところで作ることになります。
また、非常に肥料の吸収力が強いので、堆肥なども多く入れてもよい部類になります。ただし、生堆肥を入れると硝酸態窒素が多くなるので、基本は発酵させた堆肥を入れなければいけません。生堆肥の欠点は、土壌の微生物環境悪化させるだけでなく、調査すると作物に自然に繁殖している「乳酸菌」なども死滅させてしまい、発酵品質のよいサイレージ作りの邪魔までしますから、生堆肥を入れることは、牛か視ても決していいことは1つもありません。
(つづく)