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ゲストのコラム
「幸せな牛飼いとなるための10カ条−10 「幸せな子牛が経営を幸せにする」」

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2008年6月3日

 子牛にとっての幸せとはなんでしょうか。腹一杯エサを食べてきれいな水を飲み、のびのびと運動できフカフカの寝床でぐっすり眠れる場所がある。牛舎は衛生的で外が寒い時は暖房が、暑い時は風通しが良くて快適な環境にある。そういうところで飼われている子牛は幸せで、結果的にスクスク育ってくれますよね。順調に育てば市場での評価は高く、飼い主のフトコロは暖かくなります。幸せに育てられた子牛が、飼い主の経営を幸せにするのです。
 この写真は、未熟児で生まれたためにWさんが、暖房の利いた屋内で、人間の赤ちゃん同様おむつをして育てていたところを撮ったものです。この子牛は無事大きくなり、市場出荷されました。
 繁殖のばあい、子牛の良し悪しが経営成果の全てとなります。その子牛が快適に暮らせる環境を用意してあげることが、牛飼いの責務と言えます。
 和牛は経済動物ですが、愛情をかけるほど見返りが大きくなり、経営を幸せにしてくれるのです。

つづく
著:胆振普及センター 出雲将之

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