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ゲストのコラム
「幸せな牛飼いとなるための10カ条−9 「費用以上に効果があればケチらない」」

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2008年5月27日

 和牛繁殖経営の場合、子牛が産まれそれが売れて初めて所得になります。その過程で繁殖障害や難産、子牛の下痢や風邪など色んな問題を乗り越えながら、飼養管理をされていることと思います。そういった障害を乗り越えるために必要な機材やサプリメントなどは、現金で購入できる範囲内であれば投資を検討すべきです。
 夏の暑さや換気対策であれば扇風機を、冬の子牛に対する寒さ対策であればヒーターなど、少しの投資で子牛の疾病が減り発育が向上すれば販売価格にはね返り、経営にプラスとなります。
 また、ビタミン類や生菌剤、酵素など牛の健康に寄与することが期待できるものは、経済が許す範囲内で取り入れるのも良いでしょう。牛が健康になることで疾病が減り、治療費など余計な出費を減らすことで収支が良くなることも期待できます。
 但し建物やトラクター、作業機などウン百万円の投資については、くれぐれも慎重に考えましょう。

つづく
著:胆振普及センター 出雲将之

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