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前回のコラムで、改良組合の取組として農家巡回研修をお奨めしました。前任地での新冠和牛改良組合や静内和牛改良組合では、女性部により組合員どうしの視察研修を行い、そのお手伝いをさせて頂きました。出席率が80%以上と、非常に熱心に取り組まれていたのが印象的でした。 牛を管理するのは人間ですから、色んな事情を抱えながら牛を育てています。うまくいったりいかなかったり、そういったことをお互い見せ合い話し合うことで、なるほどと思うことが必ずあります。 自分の悩んでいたことが、他の人も悩みとしてもっていたが解決した話を聞けたり、お互い教えあうことで問題解決につながり、皆のレベルが上がります。(百の説法より一つの実例) 酪農の場合は乳牛検定を通じて、乳牛改良や飼養管理の見直しをすることが出来ます。また、アメリカなどの先進技術を学ぶ機会が結構あり、技術改善のスピードは早いと言えます。しかし黒毛和牛は日本固有の品種であるがゆえに、入ってくる情報の量が限られてくるような気がします。技術にしても、和牛改良にしても一人が得られる情報の量が少ない分、皆で教えあうことが大切ではないでしょうか。 松本先生のホームページは、全国レベルで教えあうことを可能にしてくれました。感謝、感謝です。
つづく 著:胆振普及センター 出雲将之 |