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ゲストのコラム
「幸せな牛飼いとなるための10カ条−6 「試験場は技術の宝箱」」

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2008年4月22日

 北海道には道立畜産試験場があり、農家に役立つ有益な技術を日夜研究しています。ここ何年かの和牛に関する研究技術で言えば、北海道から次のような結果を出しています。
黒毛和種去勢育成牛(3か月齢離乳)に対する濃厚飼料の給与水準
黒毛和種牛の初乳成分と子牛への初乳給与法
 こういった技術は府県でも研究成果として公表されていますが、10年くらい前までは、その道府県の普及指導員や関係者しか目に触れることがありませんでした。しかし、最近はインターネットにより必要な情報をパソコンで捜すことが、簡単に出来るようになりました。国や道府県の研究結果を検索するサイトを使ったり、Google検索でキーワードを入力して捜すことが出来ます。
 ただ研究論文として書いてあるので、実際の活用に当たっては地元の農業改良普及センターに確認したり、論文を書いた研究機関に問い合わせて下さい。試験場は敷居が高いと思われがちですが、優秀な研究員ほど自分の研究について、農家さんが興味を示してくれているのが分かるとうれしいので、喜んで答えてくれます。

つづく
著:胆振普及センター 出雲将之

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