(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
ゲストのコラム
秘境の郷の牛飼いだより ~第9回~

コラム一覧に戻る

2016年11月19日

⑨ 椎葉平家まつり

 11月11日~13日にかけて椎葉村で一番大きな行事である椎葉平家まつりが開催されました。3日間で村民の7倍にあたる、2万人が椎葉平家まつりに訪れます。
 11日は ④回目にお話ししました悲恋物語の主人公である、那須大八郎と鶴富姫の「逢わせ」を再現する神事(法楽祭)が行われました。


法楽祭(ちょっと写真がはっきりしませんが・・・)

 12日(土)からはいよいよまつりです。観光客は勿論のこと、村民のまつりでもあるので、村政功労者の表彰や農産物や椎茸ホダ木の品評会、一般作品展、子供達の発表等も行われました。街頭には村民による農産物の販売、郷土料理の提供や露天商の店が多数出て、大変賑わいます。
 農産物の品評会会場には、県や郡の共進会で優秀な成績を上げた牛の写真も展示しました。(ここに展示されるような牛を造りたいものだなー)
 今年は長雨で野菜のできが悪く、集まりが若干少ないようにも感じました。
 街頭ではあちらこちらで、椎葉村の民謡「ひえつき節」や臼太鼓踊り、やんぼし踊り、神楽等が行われました。


この人達が行列をします。

 午後からはメインである「大和絵巻武者行列」が開催されました。悲恋を再現する為に国の重要文化財になっている「鶴富屋敷」で待っている「鶴富姫」を大八郎が迎えに行くという設定です。総勢200人がパレードに参加するので、圧巻ですよ。
数年前から行列には、小学校低学年生が、「ミニ大八郎・ミニ鶴富姫」として、参加していてとっても可愛いい演出をしてくれています。(私が退職して時間が出来たら、家のポニーにこの大八郎を乗せて行列に参加したいなーと密かに思っています・・・)


鶴富姫を迎えに行く大八郎の軍勢


姫を連れて帰ってくる大八郎


可愛いミニ大八郎とミニ鶴富姫

 12日には森昌子のコンサートも行われ、大勢の人で賑わいました。また、今回はシェパードにお世話になっている娘も帰ってきて、ひえつき節踊りに参加しました。椎葉村出身者はこのまつりに里帰りをする人が多くて、懐かしい人たちと会える楽しみもあります。


娘みたいに里帰りして、まつりの色々な行事に参加する子供達も沢山います。

 まつり期間中、私は大八郎や武者が乗る馬の補佐役の仕事も行っています。馬が観光客に怪我をさせたり(酔った人が馬に触わろうとして寄って来るんですよ)、乗っている人が落ちたりしないように、引き手と共に注意をしています。(牛や馬の扱いになれているという理由で、この仕事から逃れることが出来ません・・・)


ちょっと拝借して勝手に乗っています。役得・・・

今回のまつりには、源平合戦の時、舟の上から扇の的を射抜いた、あの有名な「那須与一」の出身地である、栃木県大田原市からも参加してくれました。大八郎は与一の弟であるとのことから、今後、大田原市と友好関係を結ぶことになりました。大田原市でも「与一まつり」があるそうです。是非一度行ってみたいと思います。
 今回は村の宣伝ばかりになってしまいましたが、良いまつりですので是非、皆さんも一度は「椎葉平家まつり」にお出で下さい。


椎葉のキャラクター 「おつるちゃん」です。 是非一度おいで下さい。

つづく

宮崎県椎葉村 椎葉 勇

|