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秘境の郷の牛飼いだより ~第10回~

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2016年11月26日

⑩農機具アイデアいろいろ その2

 松本先生、近くに講演に来て頂いたのに、参加できなくてすみませんでした。妻が大変勉強になったと話していましたよ。

 寒さも厳しくなり、ようやく冬らしくなりましたね。椎葉村では毎週末に夜神楽が行われています。私の集落でも12月3、4日に夜を徹して33番が奉納されます。神楽と言えば、高千穂という人が多いと思いますが、椎葉村も有名なので是非いらして下さい。

 今回も農機具アイデアいろいろということで、私が行っているものを載せたいと思います。

◎特注のスタンチョン
 特注といっても、既製品と違うのは幅の違いだけです。頭数が少ない時は一頭々繋いで飼育していたので、餌箱がたくさんありました。この餌箱を有効に使い、個体管理も出来たらいいなと思い、スタンチョンを導入する時に、餌箱の幅にしました。
 通常は90センチですが、餌箱が1mなので、私のスタンチョンは10センチ長くして1m幅にしました。
 スタンチョンに入れたまま、妊娠鑑定や受精作業の時は、牛の動き幅があるので、少しやりにくいですが(スタンチョンですることは少ないですけど)、完全に個体管理出来る給与が出来ます。これにより、分娩前後の増飼や廃用牛の増飼も思いのまま管理できるようになりました。


スタンチョン幅を餌箱に合わせているので、個体ごとの給与が可能です。

◎タイヤショベルに搭載の工具箱
 私の使っているタイヤショベルは小さいので、工具等を収納するスペースがありませんでした。そこで座席の後ろにステンレス製の工具箱を設置してみました。 作業をしていると、色々な工具や資材を必要とすることが沢山ありますが、ここにいれておくと大変便利で助かっています。
 また、私の牛舎は天井が低いのでタイヤショベルの屋根があると牛舎に入ることが出来ないので、牛舎内作業時は外しています。その時は写真にあるバックミラーを取り付けた金具に変えて作業しています。いずれも手作りです。


結構入るので、離れたところで作業する場合は、弁当やお茶も入れています。大きな弁当も入りますよ(笑)


少し写りが悪いですけど・・・

◎フロントローダーのフック
 トラクターのフロントローダーにロープをかけたり、ワイヤーをかけて作業することも多いと思いますが、そのような時にフックがあると便利ですよね、写真のように2カ所のフックを溶接して使用しています。出来れば留め具付きが良いのですがこれでも十分いけます。かなり古いトラクターで、購入してから28年間使用していますがまだまだ頑張ってくれそうです。(嫁さんの次に古いものですが、同様に大事に使っています(笑))


これまで大活躍してくれました。ちなみにバケットは一回交換しました。これも少し穴がありますが溶接して使用しています。

◎飼料運搬容器
 これは皆さん色々と工夫されている人も多いと思いますし、市販のものを使っている人も多いと思います。私もFRPのものも使用していますが、手作りしてみました。
 パレットを適当な大きさに切断し、固定してから、下にキャスターを付けています。もう少し大きなキャスターを付ければ良かったなと、思っています。


こういうものはいくつあっても重宝するので、また作りたいと思っています。

 次回は他人のアイデアも紹介していきたいと思います。

つづく

宮崎県椎葉村 椎葉 勇

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