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秘境の郷の牛飼いだより ~第8回~ |
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2016年11月12日
⑧ 農機具アイデアいろいろ
1回目のコラムで椎葉村には、平家の残党が隠れ住んだといわれ、平家方の鶴富姫と追討に来た源氏の那須大八郎宗久との悲恋物語が今も語り継がれていると紹介しましたが、それを再現する椎葉平家まつりがいよいよ本日から(11月12、13日)開催されます。この様子は次回に報告したいと思います。
皆さん日々の仕事の中で、何とか効率的にもっと楽に作業できないか?何とか機械化できないか?と思っていることは沢山あると思います。私は本来、機械好きで、子供の頃から将来は自動車の整備士になりたいと思っていたほどです。
そんな私ですから、視察に行った時には、牛は勿論のこと、色々な機械や、工夫を凝らした設備を見るのがとても楽しみです。
今回から牛舎や農機具のアイデア等について私がやっていること、アイデアマンの農家がやっていることなどについて述べてみたいと思います。
◎ベルトコンベアーの利用
昔ながらの牛舎を使っている人も多いと思いますが、昔の牛舎は二階に稲わらを保管するスペースがあり、そこに稲わらをあげるのが大変でした。私も買ってきた稲わらをトラックからイヤと言うほど投げ上げたものです。
何とか楽に出来ないかと思っていたところ、友人の牛舎に行ってみると、なんと電動ウインチを利用してエレベーターを作っているではありませんか・・・「これはいい、是非家にも作ろう」と思っていました。そう思って熊本県から稲わらを積んで帰っている時に ふと、目に入ったのが、このベルトコンベアーです。道ばたに無造作に置いてあったので、持ち主を捜し当て、聞いてみると廃棄処分するとのこと。なんと2万円で譲って頂きました。ラッキーと思い早速持ち帰り、セットするとバッチリです。
これで私の作業は楽になりましたが、上で稲わらを整理する妻は不満いっぱいです。「今までよりも、忙しくなったと・・・」(笑)
(でも、エレベーターもいつか作ってみたいですね)


友達の牛舎にセットされていた電動ウインチ動力のエレベーター


廃品利用のベルコン
◎籾殻降ろし機
椎葉村にはコインランドリーは1件しかありませんが、そのランドリーの籾殻とぬかは誰が貰ってもいいので私もよく貰いにいっています。しかし貰って積んできたはいいが、降ろすのがなかなか大変で苦労していました。そこで籾殻置き場を作って電動ウインチで楽に降ろせるように考えて、設置してみました。
トラックの荷台から、1度吊って、降ろし場に降ろし、滑車を袋の底に、はめかえる必要はありますが、なかなかいい感じです。


電動ウインチ昇降機
つづく
宮崎県椎葉村 椎葉 勇
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