2016年11月11日 寒暖の差が激しい近頃は、ところどころで咳をする牛を見かける機会も増えてきます。 慢性肺炎君は調子の良い時は普通に餌も食べたりしているのですが、日が経つにつれてどんどん増体に差が出てきてしまいました。改めて肺炎という病気は恐ろしや、と実感します。肺炎や風邪を予防するのに、薬だけでは牛さんを守ることはできません。ばい菌やウイルスに負けない身体にしてあげることも非常に重要です。まず、ばい菌やウイルスが最初に入り込んでくる「粘膜」。この粘膜が強ければ、最初のバリアとなって牛さんを守ります。粘膜は亜鉛やビタミンAなどが不足すると弱くなってしまうので、添加剤等で定期的に補給してあげましょう。また、アンモニアやばい菌・ウイルスを牛舎に溜めないためにも風を通してあげることも大切です。 既知のことではありますが、牛さんの値段が高い今日この頃、1頭でも廃用になれば今まで以上に大きな損失になってしまいます。1頭1頭大切に、今年はばっちり病気からガードしてあげましょう。 前の記事 第148話:アレルギーについて考えてみる⑥ | 次の記事 第150話:便いろいろ |