2016年10月28日 さて、Ⅳ型アレルギーといえば、最初に(?)浮かんでくるのがツベルクリン反応です。ツベルクリン反応は人間では結核に感染しているかどうかを調べるために使われていますね。一度感染した人では、2度目の抗原が入ることにより炎症反応が起こり、接種した部分が赤くなったり腫れたりします。牛さんでも結核病が存在するため、検査をするときには同じようにツベルクリン反応を利用します。また、結核だけでなく、ヨーネ病の検査にも利用されます。ヨーネ病をひき起こすヨーネ菌は非結核菌ですが、性質が似ているところがあります。 いろいろとアレルギーについてみてきましたが、機序は違えど、結局は免疫の過剰反応が原因で起こります。アレルギーについてはまだまだ分かっていないことが多いため、予防することは難しいです。牛さんがアレルギー反応を示したときは、免疫の活動を抑えることが治療の方法になります。免疫を抑える薬といえば、ステロイド剤です。牛さんが薬などに対してアレルギーを起こしてしまった場合は、まずステロイド剤を注射してあげましょう。しばらくして見てみると落ち着いているはず!です。 前の記事 第147話:アレルギーについて考えてみる⑤ | 次の記事 第149話:恐ろしき肺炎 |