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ゲストのコラム
「地域に根ざす牧場づくり−5 「楽農祭のきっかけ」 (豊田春樹)」

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2007年10月9日

 一牛飼い農家の私達は、消費者と触れたことで、確実に生産者としての自覚と責任が芽生え始めました。そこでより多くの人に畜産の現場を知ってもらおうと考えました。そこで思いついたのが“お祭り”でした。
 “楽農祭”造語で勝手に付けたネーミングですが、字のまま農業の楽しさを伝えたく付けました。お金も時間も人手も無いのに・・・。平成12年の秋のことでした。全て初めてづくしで大変だったと思うのですが、その時は無我夢中でしたので苦になりませんでした。全て手作りで、看板はコンパネ板に模造紙に筆書きし、休憩用の腰掛は梱包牧草を利用、スタッフは親戚・近所・友人(同級生から農業青年会の仲間達)と猫以外の手は全て借りました(笑)。催しは、堆肥の売り出し・牧場で育った牛肉の試食会・私も入っている地元有志で作る“大地の耕作人の夢市場”の即売会(お米、野菜、植木、洋ラン、卵、お漬物、お茶などの実演販売)・花の寄せ植え教室・ふれあい牧場ではポニーの乗馬体験など行いました。この乗馬体験が子供に非常に人気でした。
また、このお祭りから始めた青空教室では、営農指導員にお願いし、ゆたか農園内の畑で栽培方法や病害虫の対策などをご指導頂いております。かゆい所に手が届くと皆さんには好評です。
 次回は、この楽農祭から学んだことをご報告いたします。(つづく)
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