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ゲストのコラム
「地域に根ざす牧場づくり−3 「ゆたか農園とゆかいな仲間達」 (豊田春樹)」

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2007年9月11日

 直売所がオープンした当初、お客さんから「こんな所に牛が居たなんて。」と驚かれ、逆にショックを受け、やっぱりイメージと言うのは大切だなと痛感しました。
学生時代北海道で過ごした経験を活かし?採草地に杭を打ち柵を作ることから始めました。思い立ったのが丁度真夏の暑い時期で顔を真っ黒に焼きながら必死に作りました。(笑)
 そして残った採草地を前にひらめいたのが貸し農園でした。ところが当時は公に農地を一般の人にお貸しすることは出来ず計画はストップしました。(現在は市民農園整備促進法によって条件をクリアすればスムーズに出来るそうですが。)しかしどうしても諦めきれず、粘り強く行政の方と折衝した結果GOサインをいただき、最終的には「農園利用方式」という形で納まりました。例でいうと、イチゴ狩りのようなイメージですが、ここでは一年契約で一区画6,000円(約5坪)に、牛さんから拝借した井戸水、堆肥が含まれています。以前は粘土質で、乾くとガチガチ、濡れるとドロドロだったのですが、毎年利用者の方が(無料の為ですかね?)ドンドン堆肥が投入され今では連作障害も出ない立派な畑に生まれ変わりました。やっぱりこれは牛に仕事をしてもらっているアースジェネター(生菌剤)のお陰かなと思います。ですよね、佐藤さん。(笑)
 今現在農園の区画数は、55区あり約30名ほどの皆さんに利用頂いております。結果的にですが、直売所にみえるお客さんはこちらが余計な説明をしなくてもゆたか農園を見て納得して堆肥を購入されます。そんな時、この施設を作って良かったなあ、と思える最高の瞬間です。
(つづく)
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