(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
ゲストのコラム
「地域に根ざす牧場づくり−1 「親しみやすい牧場って、何?」 (豊田春樹)」

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2007年8月7日

 今回、以前より松本先生、ラボジェネターの佐藤さんから熱心に熱いラブコールを頂きその威圧(いえ、熱意でした)に根気負けし今回のコラムを仰せつかりました。
コラムでは、今年で7回目の楽農祭の話題を中心に現在進行形の当牧場の取り組みと問題・課題を紹介させて頂きたいと思います。全国で奮闘している同士の皆さんと少しでも気持ちが共有出来たら嬉しく思います。
 はじめに私の牧場では、F1を中心に飼養頭数約1000頭の肥育経営をしております。
三重県の中部に位置し鈴鹿山脈と伊勢湾に囲まれたのどかな場所でした。と、いうのも近年東海地方はトヨタをはじめ、お隣の鈴鹿市ではホンダ、そして亀山市には亀山モデルで有名なシャープと製造業の拠点として発展してきました。それに伴って農道が県道に、農地が分譲住宅団地へと様変わりし始めました。先祖代々ここで農業をしていた私たちにとって、この環境の変化は肌身に感じる程で、同時に危機感を抱きました。そこで、私が就農し(11年前)まず始めたのが牧場周辺のイメージアップでした。その時心がけたの事は、“親しみやすさ”でした。まず、オープンな牧場で公園に来る感覚で誰にでも牧場を見てもらおう。と考えました。その第一歩が堆肥を使った牧場前の花壇作りでした。
次回は、直売所スタートについてお話しいたします。
(つづく)
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