(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
戸田克樹のコラム
第101話「お産までまだ1ヶ月」

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2016年9月6日

台風12号が過ぎ去りました。
弊社周辺の地域では大雨が降った程度で、さほど被害はでませんでした。上陸したほかの地域でも大きな被害がなかったようです。

農場は普段の落ち着きを取り戻しました。

こんな感じです♪
牛さんのなんとも言えない表情を見ていると癒されますねぇ~。

さて、先日「足が腫れている」という稟告で数面獣医師が初診を担当していた母牛を診察にいきました。

「2診目の今日、少しは改善しているかな?」なんて考えていると。

こんな感じでした!
かなり広範囲に腫脹部が広がっています。
フレグモーネじゃないですか!!!!!
そして…この牛さんは何を隠そう妊娠しております。あと1ヶ月でお産です。
( ゚Д゚)

今日は39.7℃と熱もあり、食欲もイマイチとのこと…。
壊死部の除去と洗浄は初診でしっかりなされていましたので、本日も洗浄をがっつり実施。
患部の組織はしっかりしていて、ポケットもなく、奥に膿塊がありそうな感じはありません。
ハエの群がりがすごかったので、産卵されている可能性も考え表面は少し指でこすり、水圧も十分にして洗浄しました。ウジがわくのは避けたいのです。

熱もあったのでアンピシリンとフォーベットを静脈注射で投与。
まずは食欲を回復させねば。
明日、少しでも腫れが引いていればいいのですが。切に願います。
もちろん長期戦は覚悟です。

この病気がいかにやっかいかは松本獣医師のコラム(2012年10月29日)を参照ください。

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