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なに?ミルクが出荷できない?エピソード2 |
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2016年9月5日
皆様お疲れ様です。何とか鹿児島の暑い気候に慣れてきました、笹崎です。
休日に趣味であるランニングやストリートダンス(社交ダンスと比べるとアクロバティックです。写真1を参考にしてください)を外で日差しの強い時間帯に無理してやっていたことが暑さの慣れに繋がったにではないかと勝手に私は信じています。相変わらず考えることが大バカ者です(笑)。
では前回のコラムの続きです。
「場長、このサイレージはおそらく、硝酸態窒素を多く含んでいると思います。去年のサイレージを混ぜるのは止めたほうが、、、」すると場長も私と同じように味見をして、そのひどい苦味を共感してくれました。場長は「うーん。硝酸態窒素というものはよく知らないけど、確かにこれを牛が食べたら身体に良いはずがないよねー」と素直に納得してくれた様子。場長は翌日からサイレージの混入を、これまた素直にストップしてくれました。
さあ、肝心の乳体細胞数の増減はというと、、、見事に減少!!加えて搾乳量が増加したとのこと。場長はとても喜んでおりました。
私は内心ヒヤヒヤしていました。たかが実習生の分際でこうしろ、ああしろと言った上に結果が伴わなかった場合、場長の苦労が水の泡となることが頭に浮かんで「ヤバいな。どうしよう。ダメだったら、早朝の汽車で帰れと怒鳴られるかな」と思っていたからです。
しかし今回の件で、場長は私の指摘する問題点を納得し迅速に対応してくれました。「なぜこんなにもすぐ納得してくれたのだろう」と私は考えましが、やはり良かった点は「味覚という人間の五感のうちの1つを使って目の前の問題を明らかにできたこと」です。すなわち、五感を試した上でそれを表現し、実際に相手にも試してもらい、より深く共感してもらえた、ということですね。
さて今回のコラムテーマの主体となる植物が体内へ吸収する硝酸態窒素と牛との関係性について詳しく説明させていただきます。植物は、、、

つづく
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