私も誤解をしていました。牛の病気、治療法、予防法、管理の仕方、経営、心理学、コーチング、コミュニケーション、仕組みつくりなどのノウハウを勉強すれば、そのうちに一流の獣医師になれると思っていたのですが、そうではなかったのです。 その勉強を一生懸命にすれば、そのうちにいい獣医師になれると思っていたのですが、いつのまにか「一生懸命」が目標になっているのです。 「ああ、今日も良く働いた、一生懸命によくやった!ご褒美に焼酎飲んで寝よう!」 となるのです。そして、また同じことを十数年毎日繰り返しているのです。 「5年後にはどんな獣医師になりたいのか」という目標の期日を決めて考えなくてはいけなかったのです。 5年後のその目標を達成するためには、逆算して今年は何をマスターして、どんな成果を上げるのか、2年目は何を、というふうに計画をしていかないと目標には行き着かないのです。 株式会社ワタミの渡辺社長は、「夢に日付を」と言います。 夢に日付を付けると「ただの夢」が「目標」に変わります。そのとき大事なのが、まず、日付を変えない。 そして常に修正し続ける。計画は、いろんなことがあって予定どおりにいくことは少ないのが現実です。予定外のことが起こったり、想定外の事故が起ったり、病気になったりなどいろんなことが起こるのが普通です。毎日状況が変わります。その時に、常に計画を修正して、行動計画を変えていく。目標は変えなくて計画は毎日変える。これが、毎日の日誌を付ける意味でもあります。
夢と今日は直結している。夢を現実にするには今日の行動を変えるしかない。「こんな夢を持っているんだけど、今日はちょっと休んで、焼酎飲もう!」「今日はちょっと、眠たいから寝ろう!」では、行き着きません。今日の行動以外夢を変える可能性はない。と言います。 (つづく) |