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ゲストのコラム
「いい農場の秘密こっそり教えます!15〜@ハインリッヒの法則というのがあります。2〜」

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2007年5月1日

 同じエサを見ても、「このエサをやると、牛の状態が悪くなって発情はこないし、産後の病気が多発するかもしれない」と思えるか「まあ、このくらいのエサはいつもやっているから、いいだろう」と思うかで、あるいは、「まったく悪いと思っていない」などで農場の成績がすごく違ってきます。過去にいろんな技術情報は出されているので、エサの見方は、今までの講習会やセミナー、情報雑誌などで勉強しているはずです。

蹄の状態でもそうです、少し蹄の土踏まずが盛り上がっている状態を見て、「これは大変だ!このままでは蹄が痛い牛が多発して、成績がガタ落ちだ!」と思えるか「まあ、他のこのくらいで普通かな」と思うかの差です。蹄の見方も、講習会やセミナー、情報雑誌などで勉強しているはずです。
ほとんどの農場で、悪いことが起こる前の状態を認識できないのです。

この「意識の差」というのが曲者(くせもの)なんです。
簡単に「意識を高くして、見えるようになる」のが難しいのです。
そのためにも、整理整頓、毎日の農場の掃除、便所掃除。
これができなければ、もっと難しい農場の細かい管理など、とうていできません。
(つづく 著:山本浩通)

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