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戸田克樹のコラム
第550話「大丈夫判断!~生まれた子牛編①~」

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2026年6月4日

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 さて、お産を終えて無事に子牛が生まれて出てきてくれたとき、そのまま放置してよいものか・・・その判断は結構迷いますよね。子育てを母体に任せる牧場もあれば、すぐに母子分離してハッチへ移す牧場もありますので、その判断基準もさまざまなものがあると思います。

 一番分かりやすい判断基準は「生まれたあとに自分で頭を上げた状態をキープできるかどうか」です。生まれてすぐは体を横にして頭も地面につけています。通常は母牛のリッキングなどの刺激を受けて少しずつ意識がはっきりするようになり、頭を自分で持ち上げようとしたり、プルプルと頭を振ったり、自分で体を動かそうとしたりします。さらに時間が経つと、頭を持ち上げたまま伏臥できるようになります。ここまで確認できたら「もう大丈夫」です。

ただ、生まれた子牛をそのまま放置しておくのも心配ですから、できるだけ早く大丈夫かどうかを判断したいですよね。そこで今回は2つのおすすめアクションを紹介します。まず1つめは子牛の首や耳に水をかける、そして2つめは両方の前肢を折りたたんで伏臥姿勢にしてあげるというものです。1つめのアクションに関しては、健康な子牛であれば水を浴びせられることで「はっ!!!」とびっくりする様子(頭を振る、あるいは持ち上げようとする様子)が見られます。特に冷水であればより強い反応を得ることができます。冬場は体温を奪ってしまうので注意が必要ですが、耳であれば少量の水をかけるだけで反射的に力強く頭を振ることもあります。水をかけてすぐに強い反応があれば、基本的にその子牛は問題ありません。また、2つめに関しては健康な状態で生まれてきた子牛は伏臥姿勢にしてあげれば不安定ながらもすぐに頭を持ちあげようとします。

こうした「頭を挙げる」「頭を振る」といった様子が確認できればその子牛の健康状態に問題はないと判断します。一旦はその場を離れても問題ないでしょう。

では、その逆である「危険な状態のサイン」にはどのようなものがあるのでしょうか。次回はその点を中心にご紹介していきます。

つづく

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