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戸田克樹のコラム
第551話「大丈夫判断!~生まれた子牛編②~」

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2026年6月11日

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前回は「自力で伏臥できる」「頭を勢いよく振る」という動作が生後の健康状態が問題ないことの指標であることをお伝えしました。また、状態に問題がないかを早期に確認する方法として「伏臥姿勢にさせる」「首元や耳に冷水をかける」といった方法をご紹介しました。

 では、逆に意識レベルや健康状態に問題がある場合はどのような動作を示すのでしょうか。とくに危険な状態であれば、体を横にしたまま動こうとしない、鳴き声をあげる、泳ぐように足をばたつかせる(遊泳運動)、目を見開く(刮目)、口をあけて呼吸している(開口呼吸)、呼吸のときに舌を伸ばす、呼吸の間に空白がある(間欠式呼吸)、といった行動を示します。さらに体を反らせる(後弓反張)姿勢が見られたら間もなくして死亡してしまうこともあります(後弓反張については下記QRコードより参照ページをご覧ください)。

先に示した様子が確認されるときというのは、滑車での牽引などによる強い胸部圧迫肋骨骨折、それに続く強い肺出血が起こっている可能性が高いです。


早期胎盤剥離などによって産道内で自発呼吸が始まってしまったことが原因であることもあります。とくに、分娩にからむ事故の多くは無理な牽引に続く肺出血が原因です。少しでも強い牽引が必要と判断されるお産であれば、自発呼吸が難しい場合に備えてすぐに処置が行えるように酸素ボンベや牛用の人工呼吸器を手の届くところにおいておきましょう。

 少しテーマからずれますが、産後に母牛が興奮していたり、子牛に攻撃したりする様子が見られたら何らかの対応が必要です。そのままにしておくと、子牛が立ち上がるのも難しいですし、シンプルに子牛の命が危ないです。中には強すぎる母性本能によって激しいリッキングを示し、立とうとする子牛を押し倒してまで舐める母牛もいます。これでは初乳を飲むこともままなりません。母牛の様子が気になったら、母牛を保定する、落ち着くまで母子分離させる、などの対応を考えなければいけません。数時間おくと落ち着いて母乳を飲ませる個体もいますので、最初は興奮していたとしても母牛が落ち着きを取り戻したようであれば、また同居させてみてもよいと思います。

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胎位確認ってどうやるの?

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